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臨床情報 「虐待について」

 解離症状を引き起こす原因として、『虐待』の影響は極めて大きなものです。











 家庭内の『虐待』について、今回取りあげたいと思います。



 当院勤務の医師が先日行われた『明治安田こころの健康財団』主催 発達障害専門講座に参加しました。

 非常に勉強熱心な彼から報告されたことを踏まえて記載します。







 

 これまでも複雑性PTSD、愛着障害について何度かブログにて記載したことがありますが、

家庭内の養育者からの虐待は、不適切な養育が継続的に行われることで、心と体が健康的に成長できなくなります。





 虐待の影響は、情緒が育たないといった心理的な意味合いだけではなく、脳への重大な損傷を引き起こす可能性が指摘されています。



 ・嬉しい時、心理的なご褒美に対する反応が鈍くなります。(腹側被蓋野のドーパミン放出への影響)

→前向きに毎日を頑張れない。意欲低下、抑うつ…



・体罰や暴言、強いストレスにて、前頭前野、聴覚野、扁桃体などの萎縮や変形が画像診断にて指摘されています。







 成長過程において継続的に上記の過酷な状況が続くことで、情緒・行動発達への多大な影響につながります。



・PTSD うつ病 不安障害

・攻撃的行動 自己破壊的な行動 自傷行為・自殺企図

・認知・行動発達の遅れ









丸レッド適切な対応、治療を継続することで、傷ついた脳・こころを癒すことが可能です。



 ・安心できる環境にて愛着の形成を援助すること。

 ・トラウマ(フラッシュバック)、解離症状、抑うつ・不安症状などさまざまな心理的症状への対応すること。







お悩みの方がいらっしゃれば医療機関へご相談ください。


名駅さこうメンタルクリニック 
院長  丹羽亮平