臨床情報 「辛い状況の方へ〜中島みゆきさんの『時代』」
辛い状況の方へ〜中島みゆきさんの『時代』
中島みゆきさんには言わずもがな名曲が多いですが、
とりわけ『時代』の歌詞には、今のコロナ禍の状況ではとくに響くものがあります。
『時代』
今はこんなに悲しくて
涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には
なれそうもないけど
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回のブログでお伝えしたいことは、まさにそういったメッセージです。
文春オンライン記事の反響の大きさを感じております。
『とても辛くになった時にどうしたらいいのか』という問いに対して「これ!」という簡潔な具体的な回答は難しいものですね。
診察では、受診される患者さんに、繰り返し伝えていることは、
「現在、患者さんの置かれている立場を考えると、辛い気持ちを抱えていることは当然であること」
「そして、現在のとても辛い気持ちは、ネガティブな思考の悪循環の結果かもしれず、しばらく経つと辛い気持ちやネガティブな思考は変わりうること」
→だから、「現在の究極的に辛い気持ちだとしても、衝動的な決断は避けていただくこと」
ネガティブな思考や辛い気持ちの状況は続くと、ストレスに伴って脳機能が適切働かない状況になります。例えば、うつ病などです。
その際、脳神経の機能障害に伴って減少しているセロトニンを薬(抗うつ薬)で補うと、気持ちや思考が良くなることがわかっています。
現在の苦しい気持ちがずっと続くと思わず、辛い状況があるならばぜひ精神科に受診されることを勧めます。
いつかの佐久島
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