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臨床情報 「大人でも脳機能の改善はできること」

大人でも脳機能の改善はできること



『作業療法(また日常の生活動作)において、子供の脳機能の向上をどのように目指すのか』

ということについて、以下の二つのブログで触れました。





『子供の脳機能の向上の方法 〜発達障害やADHDに対して〜』
 今回のブログ内容のテーマは、 「お子さんへの作業療法について、ワーキングメモリーなどの脳機能の改善の効果、つまりは発達障害やADHDの疾患特性の改善効果があ…
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ameblo.jp








『子供の脳機能の向上の方法② ワーキングメモリー』
前回のブログ『子供の脳機能の向上の方法 〜発達障害やADHDに対して〜』の続きになります。https://ameblo.jp/meiekisakou-ment…
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ameblo.jp



しかし、このブログを読まれた方から、中学生や高校生、大人には脳の機能改善は促せないのかということを聞かれました。



右矢印そんなことはありません。



例えば、

高齢者の方が脳卒中になり、ある部位の脳神経細胞が壊死して、麻痺などの運動機能や感覚機能の障害が起こったとしても、

適切なリハビリテーションに取り組むことで、機能がある程度改善することが知られていると思います。



それは、死んでしまったニューロンや障害された部位が再度生まれ変わる、というよりも、

刺激(リハビリ)に応じて、健全である脳部位のニューロンが新たに神経回路を構築していくものです。



環境や刺激に応じて、脳が変化しカスタマイズする能力(神経可塑性)は生涯認めます。



しかし、神経可塑性のピークは20代であるという研究が多いです。(20代以上という意見もありますが、)





リハビリに限らず、興味を持って行える様々な活動は、神経の可塑性の低下を遅らせる(神経可塑性を改善する)ために効果があります。





継続的に行う、楽しんで行える活動、運動が脳神経回路の新生を促すわけですが、

特に効果的なものとして、知られているものでは、サッカーやピアノといった活動が挙げられます。











発達障害、ADHD、学習障害などクリニックブログのまとめです下矢印
https://meiekisakomentalclinic.com/blog_category/disease/hattatu/







名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平