臨床情報 「ビバンセが処方開始されておよそ2年」
ビバンセが処方開始されておよそ2年
ビバンセはコンサータに次ぐ第2の中枢神経刺激薬です。
ビバンセが処方開始されておよそ2年が経ちました。
使用経験が増えるにつれ、ADHDの患者さんへの薬剤としての有益性を感じます。
(コンサータで効果が乏しく社会機能を損なっていた方が、ビバンセの内服にともない症状が改善する、など)
個人的な意見ですが、
・実感する副作用の少なさ(コンサータに比較しても頭痛や吐き気などが同等、もしくは少ないくらい)
・有効性(コンサータよりもやはり長く、強く効く。そしてその効果は、比較的自然な立ち上がりである)
コンサータ、ビバンセは中枢刺激薬としてリスクが伴いますが、ADHDに伴い学校生活や社会生活、家庭生活に大きな支障を来している患者さんには考慮する価値のある薬だと思っています。
名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平