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臨床情報 「ストラテラをコンサータ・インチュニブと比較 ADHDの薬④」

ストラテラをコンサータ・インチュニブと比較 ADHDの薬④

ADHDの内服薬について以下の4つがあります。


○コンサータ(メチルフェニデート):中枢神経刺激薬。不注意、多動・衝動性の全ての症状に効果が期待され、インチュニブ、ストラテラに比較すると、服用後すぐに効き、効果も強いです。効果はおよそ12時間弱。



○インチュニブ(グアンファシン):α2Aアドレナリン受容体作動薬、非中枢刺激薬。多動と衝動性と感情に対する効果が期待できる。24時間効果をもつ。



○ストラテラ(アトモキセチン):選択的ノルアドレナリン再取込阻害薬、非中枢性刺激薬。不注意、多動、衝動性の全ての症状を24時間、マイルドに改善します。



○ビバンセ(リスデキサンフェタミン):中枢神経刺激薬。6〜18歳の小児のみ承認。不注意、多動・衝動性の全ての症状に効果が期待され、基本的に他の3剤よりも強いと考えられています。他の治療薬で効果が不十分であった場合の選択肢となります。



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 ストラテラ(アトモキセチン)は、脳の前頭前野の神経末端にあるノルアドレナリントランスポーターを選択的に阻害し、ノルアドレナリンとドパミンの神経伝達物質の濃度を上昇させ、前頭前野の機能を改善させます。

 

 効果

・不注意、多動性、衝動性の改善がありますが、コンサータに比較するとマイルドです。



・24時間の効果です。



・内服を開始して、3段階の増量おこない維持量(安定して効果を望める量)に達します。



 最短で、1週間おきに通院した場合、およそ1ヶ月過ぎで効果が期待できますが、

現実的には、副作用(飲み始めに出現しやすい)を抑えるために緩やかなペースで増量したり、

月数回の来院が難しいケースが多く、効果出現までに2ヶ月以上かかることが多いです。





 副作用

 

 起こりやすい副作用は、食欲不振や吐き気、腹痛などの胃腸症状、頭痛や眠気です。

 これらは、飲み始めや増量時に多くみられ、内服を継続するうちに軽減することも多くあります。



 交感神経系に影響を与えるため血圧や心拍数の上昇を招く可能性があり、脳血管障害・不整脈が頻度は低いですが重篤な副作用としておこりえます。



 脳内の報酬系への影響はないので、コンサータと比較して、中枢神経刺激薬ではないですし、依存性もないです。





 まとめ


・不注意・衝動性ともに効果を24時間認めますが、効果はマイルドです。

・コンサータに比較して、依存性もなく、重篤な副作用のリスクは低いです。(比較すると、安全性は高いといえます。)

 しかし、軽度の副作用はそこそこの頻度で認めます。

・コンサータに比較すると流通の規制もありません。





次回、コンサータとの比較にて、メリット・デメリットを書きます。







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名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平