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臨床情報 「統合失調症の入院はへっている。自閉スペクトラム症との関連は?」

統合失調症の入院はへっている。自閉スペクトラム症との関連は?

 以前のブログにて、ゲーム依存にて入院される患者さんが増えている、という話をしましたが、

一方で統合失調症患者さんの入院は近年減少傾向となっています。



 統合失調症の日本における発症率は変わらず、入院患者は減って外来患者はその分増えているため、

つまり統合失調症が外来治療にて比較的対応が行いやすくなったと言えます。



 その理由は、一番は薬剤治療の進歩です。

 

新しいものでは、レキサルティ、ラツーダなどあります。

他には、例えば、僕は初期の統合失調症患者さんには、エビリファイや少量のリスパダールを使うことも多いです。

(以前からあった薬は、ザイディス、液剤など剤形を選べる点や、内服量を細かく調整できる点が良いと思います。)



新しい統合失調症の薬 ラツーダ|名古屋駅 心療内科 名古屋市西区 名駅さこうメンタルクリニック 女医
名古屋市「名駅さこうメンタルクリニック」は、栄生駅徒歩1分。心療内科・精神科・児童精神科を診療。女医も在籍。うつ病・発達障害(ADHD)・お子様の不登校等、専門医と心理カウンセラーが治療・サポートします。小さなお悩みでもご相談ください。名駅さこうメンタルクリニックのクリニックブログページです。
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meiekisakomentalclinic.com



レキサルティとエビリファイ|名古屋駅 心療内科 名古屋市西区 名駅さこうメンタルクリニック 女医
名古屋市「名駅さこうメンタルクリニック」は、栄生駅徒歩1分。心療内科・精神科・児童精神科を診療。女医も在籍。うつ病・発達障害(ADHD)・お子様の不登校等、専門医と心理カウンセラーが治療・サポートします。小さなお悩みでもご相談ください。名駅さこうメンタルクリニックのクリニックブログページです。
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 また、統合失調症は思春期発症をしばしば認め、初めて幻覚・妄想を認識されたのは中学〜高校時、という患者さんは少なくありません。

 統合失調症の方は前駆期、つまり発症前の状態として、抑うつ、意欲低下、不安、強迫症状(こだわり)、不登校など短期的・間欠的な統合失調症の診断を満たさないレベルの症状を認めるケースは多くあります。

 またDSM–4以降、自閉症・発達障害と統合失調症の併発は認められいますが、併発のケースも少なくありません。





 つまり、不登校などの社会機能の低下やうつ病など、児童期〜思春期の心の病気として、早期から治療介入されるケースが以前よりも増えている点で、統合失調症を発症した後も、従来よりも軽度の症状で済んでいる患者さんが増えているのではないかと個人的にかんがえています。











名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平