臨床情報 「被虐待者への治療にて、虐待の連鎖を断ち切れないか?」
被虐待者への治療にて、虐待の連鎖を断ち切れないか?
これまで、何回かにわたり記載しましたが、
虐待を受けた方に対して、複数の業種のスタッフと包括的に環境調整を行うことがまず重要です。精神的に安定し落ち着ける環境が何より必要です。
その上で、医療的治療として、被虐待者の心理的ケアと、感情・行動のコントロールを安定させることに重点をおいています。
心理ケアとは?
被虐待者の中では、不安や憂うつ気分、気分の浮き沈み、不眠、パニック発作、フラッシュバック、PTSDなどを認める方は少なくありません。
感情・行動のコントロールを安定させることとは?
学校に行けない、学校や家庭で問題行動を認める、などの社会的な問題を認める方が少なくありません。
例えば、
学校に行けない
学校でお友達を叩く、授業中じっとしていられない、授業を妨害する
物をこわす、かんしゃく、感情が抑えきれない
店の商品を盗む、家族の財布からお金をとる、物をこわす、
嘘をつく
『被虐待者が社会的トラブルに悩むなら、〜虐待で衝動性は悪化する〜』
虐待の連鎖は、衝動性の治療にて断ち切れるのではないか|名古屋駅 心療内科 名古屋市西区 名駅さこうメンタルクリニック 女医虐待の連鎖は、発達障害、ADHD,…
リンク
ameblo.jp
前回ブログでは、主に感情と行動のコントロールを安定化させることを書きましたが、
この感情と行動の衝動性をコントロールすることは、怒りや暴力行為のコントロールにつながります。
継続的なこれらの治療にて『虐待の連鎖』が断ち切れることを期待しています。
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平