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臨床情報 「エビリファイ→レキサルティに変薬」

エビリファイ→レキサルティに変薬


『ストレスで妄想・幻覚。レキサルティ②』
前回ブログの続きになります  ストレスにて妄想・幻覚が出る方。レキサルティを | 大人と子ども こころの専門医ブログ〜名駅さこうメンタルクリニック (ameb…
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上記のブログの続きです。



不安症、パニック症、自閉スペクトラム症、感覚過敏、不登校



などで通院されている患者さんが一過性精神症状が出た際の薬物治療の話ですが、、

、上記疾患で通院されている方の中には、もともと妄想・幻覚を抑えるエビリファイ等を内服されていることがしばしばあります。





エビリファイは非常に色々な場面で使います。



妄想・幻覚

抑うつ、気分の浮き沈み、不安

感覚過敏、こだわりに伴う不調

チック

睡眠相後退症候群(朝が起きれない)





 僕は微量処方を行うことがよくありますが、

 これらの症状にエビリファイを0.5mg単位で使用したりします。

 微量処方では副作用がほとんど出ませんし、少量ながら効果も(意外に)あります。





 このようにエビリファイを内服していても、悪化時には一過性精神病症状(幻覚、妄想)が出ることがあります。

 そのような際に、もちろん内服中のエビリファイを増やすこともあります。しかし、エビリファイ増量にて口渇、喋りにくさなど錐体外路障害の副作用が出たときには、レキサルティに変薬します。

(感覚過敏など副作用の出やすい方は、エビリファイ2mgの少量でも副作用の発生をしばしば認めます。)



名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平