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臨床情報 「トラウマの「どこでもドア」~すずめの戸締り」

トラウマの「どこでもドア」~すずめの戸締り

先日「すずめの戸締り」を見てきました!



 東日本大震災の記憶や震災を喚起する社会的なテーマを取り扱いながら、人間ドラマが面白くて感動する内容でした。

 MVのような映像美と音楽との融合も素晴らしいですし、現代のファンタジーとはこういうものかと圧巻でした!



 「すずめの戸締り」について、あえて精神科の話題をふれるならば、PTSDや解離についてだと思います。





 東日本大震災のような非常に大きな被害が出た震災では、やはりPTSDの報告が非常に多いです。

 震災から時間がたっても、突然トラウマが頭をよぎりパニック様の状態や不安・抑うつ気分、意識と身体症状の解離症状などに悩まされている方は少なくありません。

 

 PTSDにおける、突然に、きっかけがなくても頭に湧いてくるトラウマのイメージについて、突然開く『どこでもドア』のようなものだ、と表現されることがあります。



 

 博識の深海監督は何かの文献で『どこでもドア』という表現をご存じだったのかもしれないですね。

 この映画は解釈により意味をまだまだ深掘りできそうな気がします。







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院長 丹羽亮平