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臨床情報 「ストラテラについてまとめる。 24時間マイルドな効果」

ストラテラについてまとめる。 24時間マイルドな効果

ADHDの薬物治療を行う際に、どの薬から使っていくかは、医師により違うものです。



 めったにないが致死性の副作用のリスクがあり依存性の指摘のあるコンサータか、

ふんわりマイルド効果で依存性のないストラテラにするか、

 そこは、医師により判断が異なるところかなと思います。





 ストラテラ内服しても改善したけれどまだ問題点が残る際に、コンサータに切り替えるべきか、

 ストラテラ内服で副作用がでて中止したのちに、コンサータをトライするかどうか、





症状と内服によって期待される効果、内服に伴うリスクを患者さんによくよく説明した上での患者さんとの話し合いになります。



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〇ストラテラ(アトモキセチン)について



 ストラテラは、脳の前頭前野の神経末端にあるノルアドレナリントランスポーターを選択的に阻害し、ノルアドレナリンとドパミンの神経伝達物質の濃度を上昇させ、前頭前野の機能を改善させます。

 



〇良い点について



・不注意、多動性、衝動性の改善がありますが、コンサータやインチュニブに比較するとそれぞれマイルドな効果です。



・24時間の効果です。(コンサータがカバーできない夜間も効果が期待できる)



・依存性はありません。







〇悪い点について





・副作用のリスクがある。



主な副作用としては頭痛、食欲減退、傾眠、腹痛、口渇、吐き気

          血圧上昇、頻脈



(副作用の傾向はコンサータと同じである。

しかし、 )



・効果がマイルド (実際のところ、最大量まで内服しても効果の実感の薄い方もいます。)



・効果のでる内服量まで増量するのに時間がかかる。

内服を開始して、3段階の増量おこない維持量(安定して効果を望める量)に達します。







名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平