頭痛とうつ病・不安症など
頭痛とうつ病・不安症など
ストレスと頭痛との関連は、一般的に浸透している考えだと思いますが、
実際に、診察にみえる患者さんには「頭痛持ち」の方が多いです。
2021年からCGRP関連の片頭痛予防注射薬が相次いで処方可能となり、非常によい治療成績が報告されております。(当院では、現時点でこれら注射薬の取り扱いはありません。)
ストレスや緊張感、不安、不眠、気圧変化、月経周期といったストレス性疾患のリスク要因は、慢性的に起きる頭痛の発症や悪化リスクに繋がるからです。(ともにセロトニン系の障害が誘因になります、)
また、慢性的な頭痛があることが、うつ病や不安障害、パニック障害、不登校などの社会機能の障害に影響を及ぼすこともあります。
~頭痛とストレス性疾患との関連について~
1、自律神経失調症のように、セロトニン系の失調がもともと起こりやすいタイプである。
→うつ病・不安障害など発症しやすい、片頭痛は起こりやすい。
2、うつ病や不安障害、パニック障害、自律神経失調症などの精神疾患の身体症状として頭痛が起きる。
3、頭痛があることで精神疾患が発症・悪化しやすい。
頭痛の治療にアプローチすることは、メンタルヘルスの改善に大きく寄与すると考えています。
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平