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不安発作、パニック発作、自律神経発作、など、逃げ切り方

不安発作、パニック発作、自律神経発作、など、逃げ切り方


不安になると人は、ドキドキしたり、くらくらしたり、胸が苦しくなったり、息苦しくなったり、めまいがしたり、頭痛がしたり、動悸がしたり、気を失いそうになったり、倒れたり、お腹が痛くなったり、下痢になったり、吐き気がしたり、汗がとまらなくなったり、など、結構体の方が反応します。

実際の生活では、ただの不安よりも、これらの自律神経症状の方が、じゃまだったりします。

基本的に不安は、暴露すればするほど、不安耐性は強くなります。逆にその不安場面を避け続ければ、2回目以降の不安は強くなります。

だから治療的なことを言うならば、不安に暴露していきましょう、そして不安の強度がどうなったか、客観的にモニタリングしていきましょう、という感じになります。


ですが、社会人に、そんな時間ない、と思いませんか。社会人だけじゃなくてもいいですが、原理原則は分かっていますが、とにかく今は目の前にやらなくてはいけない仕事が山積みで、そんな時間はないんです、というときあると思います。


私もそう思うこと、かなりあります。といっても時間ないんですけど、どうしたらいいでしょうか、と。

そういう時は、たとえ一時的だったとしても、内服をうまく使いこなせばいいと思います。


抗不安薬、なるべく使わない方がいいです、分かっていますが体調崩している場合じゃないとき、うまく使えばいいと思います。

薬かじってでも成し遂げないといけないことがあるとき、人にはあると思います。

無理やり薬で症状を抑えていたとしても、その瞬間は自立割合が少なかったとしても、目の前のやらなければいけないことをやりきったことは、やっぱり意味があると思います。

どんな症状も、向き合わないといけない現実があったとしても、最初は補助輪つかっていいと思うんですよね。

内服は、使い方次第だと思います。


それは、子どもも、大人も、同じじゃないかとも思っています。


医療法人永朋会 理事長
加藤晃司