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難しいと感じるお子さんへの理解につながる感覚の話

難しいと感じるお子さんへの理解につながる感覚の話


 児童患者さんについて、発達に関するお悩みや、学校生活・家庭生活のお悩みで受診される方がほとんどですが、

受診のきっかけとなる大きなお悩み事(不登校など)以外に、生活の中でささいな難しさや、うまくいかないとを感じることが患者さん自身もご家族も多いように思います。



 それらの原因の一つとして、感覚の偏りはとても大きいと認識しています。



 音やにおい、味、触った感覚、暑さや寒さなど、人間は多くの情報を感覚から得ています。



 これらの感覚はみんな同じように感じているように思えますが、やはり人それぞれに感じ方には幅があるのです。







例えば、





・光のまぶしさに極端に苦手。 →感覚過敏



・首にまくマフラーをなど、まとわりつくような服装が苦手 →感覚過敏からおきる感覚回避



・冬でも半袖をきる →感覚鈍麻の可能性 



・皮膚をかきむしる →感覚探求の可能性。

          感覚鈍麻に伴って得られる感覚刺激が弱いため、強い刺激を得ようとして繰り返し行う。







自分と他人では、得られている感覚は違うものかもしれませんし、

得られる感覚情報が異なると、こだわりといった行動にも違いがでてきます。







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名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平