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依存症について

依存症について

色んな依存症ってありますが、依存の根底には不安や緊張というものがあると思います。

特に不安ですね、漠然とした不安、とでもいいましょうか、理由なき不安、そういうものがあることが多いです。
これのやっかいなところは、不安の対象が明確でないため、本人にこの不安に対する対処法があまりない、ということです。

たまたまそれっぽいことに不安の原因があるんじゃないかと思おうとしていることがありますが、違うので結果そのことを解決しても、不安は消えず、余計に不安になります。

不安は、人にとっては遺物ですし、不快なものですから、それを持っている状態はあまり心地いい状態ではありません。

不安は、焦燥、怒りにも返還しやすいものです。不安を解消する手っ取り早い手段として、そのイライラを他人にぶつける、というのがあります。
意味なくイライラして他人にあたっている人いますよね、その方のベースに漠然とした不安があることがあるわけです。

ですが、人がいいと、他人に自分の不安をぶつけることができない方、いるんです。

そういう方が、なんらかの依存に、漠然とした不安解消のために手をだしてしまっていることがあります。
このあたりは自傷行為に似ているようなところがあります。

他人に頼らず、自分だけでなんとかしよう、とした結果、依存にいたってしまったというケース、少なからずあります。

こうなると、生育歴も境界性パーソナリティ障害(BPD)のような不認証環境が存在していることがでてきます。

BPDは圧倒的に女性が多いですが、不認証環境がある男性、となると依存症になる方、多くなるのかもしれません。

BPDに準じた治療が必要になるので、単に依存症的なアプローチだけではだめだよね、となります。


これは私が経験したケースのみから導き出しているので、教科書にのっているわけではありません。

ですが、何か似たような雰囲気があるので、依存の方は印象にのこっています。


医療法人永朋会 理事長
加藤晃司