エビリファイ筋注をお勧めする患者さん
エビリファイ筋注をお勧めする患者さん
前回ブログにも記載しました通り、
エビリファイは以下のように広範な疾患や精神症状に使用されます。
統合失調症
双極性障害における躁症状の改善
うつ病・うつ状態
小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
・チック症(トゥレット症)
・睡眠相後退症候群
症状により数か月以上、内服を継続するケースがありますが、
とくに、
統合失調症
双極性障害(とくにⅠ型)
上記疾患の患者さんは、長期的に内服するケースがすくなくありません。
エビリファイには「エビリファイ持続性水懸筋注」という4週間に1回筋肉注射するタイプのものがあります。
注射薬では、ゆっくりと体内で吸収されるため血中濃度が安定しやすく、内服薬で起こりやすい血中濃度のムラによる悪影響が少ないです。
内服薬では血中濃度の波に応じて、、、
血中濃度が高すぎると…薬の副作用のリスクがある。
血中濃度が低すぎると…薬の効果が乏しく、症状の悪化がありうる。
といったことが起こりえますが、注射薬では少ないです。
また、エビリファイ持続性水懸禁中にすると、飲む忘れがないため、入院や症状の再燃のリスクがへることで知られております。
ご興味のある方は、担当医師にご相談ください。
*レキサルティとエビリファイ
*抗精神病薬の持続性注射薬について(リスパダールコンスタ、ゼプリオン)
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平