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不登校、発達障害・ADHD児の生活の援助 ~作業療法~

不登校、発達障害・ADHD児の生活の援助 ~作業療法~ 

 改めて作業療法の話です。



 不登校、発達障害、ADHD等で受診されている児童患者さんには、しばしば作業療法を提案します。





 作業療法の説明をすると、病気やケガのリハビリ、高齢者向けのトレーニングの印象を受けるご家族も少なくありませんが、



 「作業」とは、生活におけるすべての活動を指しており、

 作業療法は、患者さんが日常生活の中で苦手さや難しさを感じる行動に直接アプローチできる非常に有効な対処法です。





例えば、



〇指先の顕著な不器用さがある場合(発達性協調運動障害の傾向があるお子さん)



鉛筆遣いの苦手さ、ボタンが苦手で着替えに時間がかかる

力加減の調節ができず友達を強くたたいてしまう。   など





→具体的に苦手な行動のトレーニングを行う。

 (しかし、直接的なトレーニングでは面白くないかもしれない。)

 

 指先や体をつかう遊びをおこなう



 

〇こだわりやそれに伴う生活上の問題



 触覚の過敏/鈍麻などのアンバランスさがあるとき、服のチクチクとした素材や締め付ける服の苦手さ、マフラーなどのまとわりつくものへの苦手さがあり、生活への不便につながることがあります。





→ねんど遊び、砂場遊び、水遊びなど五感を使う遊びにて感覚を養うトレーニングを行う。





  



 これらは一例ですが、

 作業療法は、診察室における診療では手の届かない、生活支援が行える点で、非常に有効な治療だと感じます。



 療育サービス、放課後デイサービス、訪問作業療法など、さまざまな方法で利用可能です。





 興味のある方はぜひ担当医師にご相談ください。

















名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平