発達性協調運動症(DCD)のテスト
発達性協調運動症(DCD)のテスト
発達性協調運動症(DCD)につちて、以前ブログに記載した後に、診察でも質問されることが増えました。
DCDを心配される方にスクリーニングに使えるものがあるため紹介します。
「Check List of obscure disAbilitieS in Preschoolers (CLASP)」
というものです。
CLASP は吃音、チック症、不器用、読み書き障害など顕在化しにくい発達障害がある幼児をスク リーニングするためのものですが、
この中には 5 項目の発達性協調運動症を対象とした質問項目があります。
これは、3000名近くの保育園年長児の調査にて、運動が苦手な子どもの特徴を抽出して作られました。
したがって、5-6 歳の子ど ものスクリーニングに特に有効と言えるそうです。
この 5 項目のうち一つでも「しばしばある」または「常にある」の回答があり、かつ知的な遅れがない場合は、85%の確率でDCD の診断に該当する可能性があるそうです。
(全般的な発達の遅れや知的障害で運動障害の説明がつく場合は、DCD の診断基準を充たしません。)
*詳しくは↓
DCD支援マニュアル
令和 4 年度障害者総合福祉推進事業
「協調運動の障害の早期の発見と適切な支援の普及のための調査」
しかし、診断に該当するしないにかかわらず、
苦手な行動や動作の把握や、それに対しての理解、体を使ったり指先を使うトレーニングはすべての方に意味のあることです。
*運動があらゆる脳機能・精神疾患に良いこと
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平