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成人外来の中で、その背景に発達障害が隠れている可能性について

成人外来の中で、その背景に発達障害が隠れている可能性について


日本では、アスペルガー障害、ADHDなどの発達障害がひろがったのは、私の感覚では、ADHDに対する治療薬が国内で発売になってから、飛躍的に一般化したと感じています。

それは保険適応の薬が発売になれば、いろんな関係各所がそのための広報活動がはじまります。中枢神経薬である以上、大々的なマス広告はうてなくとも、SNS、ネット、を通じて、情報はあっという間に共有されたと思います。

ですが、しばらく時間がたってきて、発達障害のブームは少し落ち着いたように思います。
発達障害診断目的、という明確な理由で外来を受診する方は同じくらいいますが、それ以外の一般的な主訴、例えば、気分が落ち込む、寝れない、食欲がない、疲れやすい、ぼーとする、集中が続かない、仕事でミスが多くなる、体がだるい、いらいらする、感情がコントロールできない、動悸がする、などなど、の裏側に発達障害があるかもしれない、という思考は、患者さん側にも、治療者側にも、少しトーンは落ちたような気がします。

例えば、ADHDを例にとれば、生まれたときからずっと自分にはりついている感覚は、それを症状として認識しないかぎり、自分と離して客観的にとらえることはなかなかできません。
そして、以外にその症状が、学校生活や、仕事でうまくいかないことのきっかけになっている場合、やはり最初のつまずきを解消しないと、形をかえて、違うシチュエーションでトラブルやうまくいかないこと、が発生してしまいます。

あたらめて、この2023年になって、一般外来を受診する患者さんの中で、どの程度の割合で、発達障害の症状が存在するのかは、調べないとわからないな、と思ってきました。

そのあたり少しデータがとれるといいかなと思っているので、やり方はまだ悩みますが、何かやるかもしれません。


医療法人永朋会 理事長
加藤晃司
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