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自閉性スペクトラム障害を見逃すと、治療の先行きは予測不能になる、名古屋の児童精神科医が解説

自閉性スペクトラム障害を見逃すと、治療の先行きは予測不能になる、名古屋の児童精神科医が解説


こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。


今回は、自閉性スペクトラム障害を見逃すと、治療の先行きは予測不能になる、について解説します。


長らく自閉性スペクトラム障害、アスペルガー障害、自閉症、広汎性発達障害、ADHD、呼び方はなんでもいいのですが、発達障害は児童精神科医がみる疾患という流れが続いています。

精神科は、小児科と内科のように、子どもと、大人で、診断基準が分かれていません。同じ診断基準が書いている本を使っています。

なので発達障害の概念を知らないでその本を見ると、何らかの発達障害はどこか違う疾患に入れられてしまうことになります。
これでは本質的な解決につながらないことがあります。

もちろん逆もあります。

児童精神科医が発達障害の診断にひっぱられすぎて、問題の中核となっている精神病理的な問題に気が付かない、ということもあります。

現実的にはあらゆる疾患に精通し、バランスよく診断、治療できるようになることですが、なかなか難しいところもあります。
一度出来上がったシステムを修正するのは大変です。

ですので、少しでも発達の問題がありそうなら、大人でも児童精神科を受診した方が、失敗は少ないと思います。

例えばアスペルガー障害がベースにあったとしたら、うつ病でも、神経症でも、統合失調症でも、症状の出方、その後の経過は結構異なるからです。
そうなると治療の選択も変わってくることがあります。


まだそのあたりの原因はわかっていませんが、やはり脳の発達の仕方が異なるから、というところに起因してくるのではないかと思っています。

それらが分かるのはまだだいぶ先かもしれませんが、今できることはありますので、やれることからやっていくことになります。


まとめ
今回は、自閉性スペクトラム障害を見逃すと、治療の先行きは予測不能になる、について解説しました。
特に女性の発達障害は少し分かりにくいところもあるので、見逃されがちです。
有病率が圧倒的に男性に多いので、女性のアスペルガー障害は、鑑別疾患からもれがちです。
発達障害の可能性があるかどうか悩みことがあれば、クリニックにご相談ください。

医療法人永朋会 和光医院
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