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発達障害 「かんしゃく」への薬物療法

発達障害 「かんしゃく」への薬物療法

発達障害への薬物療法の例



前回の続きです。







「かんしゃく」に対する薬物療法について





 「学校の友人関係がうまくいかず、寝る前の時間に翌日の学校の事を考えると不安が悪化し家族にイライラや暴言が出てしまう。」



 



【対応】



・まず、友人との関係改善はできないのか? 

(スクールカウンセラー、SST、ペアレントトレーニングなどの活用も検討)



 

・学校の交友関係はこれ以上対応することが難しいのであれば、放課後デイなど学校外で居場所となりうる環境を探す。





・また、対人関係だけではなく、もともと学習にも困難が大きい。

 →支援級への転籍など抜本的な解決も考慮



・友人関係がうまくいかないことは、他の外的要因が関わっている。

 (例えば、家庭環境の不安定さが原因で、学校生活に支障を来たしている。)

 →原因となる環境へのアプローチ











しかし、上記のような環境や心理的なアプローチのみでは、状況の改善が難しい際、薬物療法を検討します。







・ネガティブな刺激を受けやすい。不安になりやすい。被害感を感じやすい。→易刺激性





・不安、抑うつ、気分の浮き沈み →気分症状





・イライラすると暴言や暴力がでやすい →衝動性





・寝つきが悪い。中途覚醒が多い。

 また、寝不足が原因となり不安や抑うつが悪化している。  →睡眠障害






上記症状は薬物療法にて改善が期待できる可能性があります。

副作用のリスクと得られる効果を勘案し、処方を検討します。











 

名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平

丹羽亮平
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