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【@doctor レシピ】チンゲン菜とねぎのかき玉スープ

チンゲン菜とねぎのかき玉スープのレシピをアップしました。

@doctor レシピ チンゲン菜とねぎのかき玉スープ


材料:2人分
カロリー:67Kcal/1人分
塩分:0.3g(1人分)

チンゲン菜(幅3cm) 60g
白ねぎ(斜め薄切り) 40g

《A》水 300CC
《A》鶏がらスープの素 小さじ1
《A》しょうが(すりおろす) 5g
《A》酒 小さじ2

塩 少々
白こしょう 少々
ごま油 小さじ1/2

《B》片栗粉 小さじ1/2
《B》水 小さじ1

溶き卵 1個分

●作り方
1.鍋に《A》を入れて熱し、沸騰したらチンゲン菜の茎を加え煮る。
2.再び沸騰したらチンゲン菜の葉・白ねぎを加え煮る。
3.塩・白こしょうで味をととのえ、ごま油を回し入れる。
4.《B》を加えひと煮立ちさせ、とろみをつける。
5.弱~中火にし、ぬらした穴あきお玉を使い溶き卵を流し入れ、大きくひと混ぜする。
6.器に盛り付ける。


■■@doctor 児童精神科加藤医師コメント
今回は、「チンゲン菜とねぎのかき玉スープ」です。
チンゲン菜、野菜としては地味ですね。油断していると一か月で一度も食べない月も少なからずあるはずです。しかし心と身体の健康にとっては悪くない食材ですので飛ばさず最後までお読みください。

チンゲン菜はβカロテン、カルシウムを多く含む中国野菜です。βカロテンは前にもでてきましたが、抗酸化作用があります。酸化とは、つまり細胞をサビさせてしまうわけですから、あらゆる弊害がおきますので、抗酸化物質はメンタルにも筋肉にも重要です。

人は呼吸をしなくてはいけませんが、呼吸すると体内に酸素が入ってきます。酸素の一部は活性酸素と呼ばれる電子状態が不安定で化学反応を起こしやすい酸素に変わります。本来活性酸素は体内に侵入してきた細菌を退治してくれたりしますが、増えすぎると正常な細胞や遺伝子を傷つけます。そうすると細胞が癌化したり、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中のリスクを高めますし、シミを生みだしたり、肌のうるおいとハリを失させシワができやすくなるなど美容にも良くありません。
抗酸化物質は、自ら活性酵素の化学反応の対象になり、活性酸素の動きを抑制する作用を持ちます。抗酸化物質を含む成分として、ポリフェノール、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド類(β-カロチン、リコピン、カプサイチン)などがあります。
チンゲン菜の栄養素ですが、100g中、9kcal、たんぱく質 0.6g、脂質 0.1g、炭水化物 2.0g、食物繊維 1.2g、カルシウム 100mg、ビタミンA170μg(β-カロチン当量 2000μg)、ビタミンC 24mgとなっています。GI値は23で、糖質は0.8gとなっています。血糖値の安定化という部分からみても、チンゲン菜は優秀です。
チンゲン菜は抗酸化物質である、β-カロチン、ビタミンCを多く含むため、細胞の酸化を防いでくれます。β-カロチンは体に入ると必要に応じてビタミンAに変わります。ビタミンAは過剰に取りすぎると頭痛、めまいの原因になるので注意が必要ですが、ビタミンCは水溶性ビタミンですのでバンバンとりましょう。ビタミンCはサプリメントで補うのもありだと思います。人は呼吸しないと死んでしまうので、日々体はサビていっているわけです。少しでもサビを少なくして、男子はマッチョに、女子は美しくなるように抗酸化物質を意識して摂取していきましょう。