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少子化問題とうつ病

少子化問題とうつ病

 現在、社会や将来への漠然とした不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。





 不登校で来院されるお子さんの親御さんや自身のうつ病等疾患で来院される患者さんなど、診察にてとりとめのない会話をしていると、日本の将来やそれに伴う自身・家族への不安感を口にされる方が非常に多いです。







 少子化問題は単に人口統計の変動以上の意味があります。

 少子化の進行は、労働力の減少、経済成長の停滞、社会保障制度の負担増など、多くの直接的な社会的問題を引き起こします。

 また、国の社会経済的な問題だけではなくて、個人単位で考えると、生活上の不便さや不安が増大して、精神健康にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。



 これらの問題は、特に若い世代にとって、結婚や子育てに対する決断を困難にし、将来に対する不安を増幅させています。

 このような社会的な不安は、ストレスやうつ病、不安障害などの精神健康問題のリスクを高めることが知られています。







 現在、児童思春期のお子さんでは不登校が問題となっておりますが、このような社会不安が取り巻く環境が背景にあるように思います。






  日本の未来図が時系列に体系的に記載され、具体的な「痛みを伴う」対策についても記載されています。

2017年の発売から7年がたちましたが、この著書に記載されていることが、年表に従い実際に起こっています。





名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平


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