『池上彰の未来予測 After2040』
『池上彰の未来予測 After2040』
最近読んだ本です。
日本に関して、最近はネガティブな情報が日々さまざまなメディアで論じられることについて聴いていると、僕自身も時折、沈鬱な気分に傾いてしまうのですが、
やはり、これからの未来について向き合っていかないといけないですね。
未来について漠然とした不安のままですと、不安が解消されませんが、高い精度で将来起こりうるとわかっていることも多く、今から対策したり準備の出来ることは考えていきたいです。
池上彰の著書「未来予測AFTER2040」は、主に日本で起こる未来に対するデータと根拠、比較的フラットな解釈が非常にわかりやすく記載されています。
池上さんの著書は、話題のトピックを取り上げ、議論となるポイントを明確に説明するものが多く、門外漢のジャンルでも手に取りやすい本が多いです。
精神科医師としての観点では、この本が提起する未来のビジョンは、人々の心理的健康に与える影響を考える上で興味深いものです。
例えば、デジタル化が進む教育環境は、子どもたちの認知発達にどのような影響を与えるのか、また、AIの進化が私たちの仕事や生活にもたらすストレスや適応の問題は、今後の精神疾患のありように関連しそうです。
変化に対する適応という観点から、学び続けることや変化を受け入れることの重要性が唱えられております。
社会の変化を受け入れていくことは、生活の中の精神的な負荷がつよいことや不安が想定されますが、未来を予測することで、不確実性に対する不安を和らげ、より良い準備を促すことにつながることを期待しています。
名駅さこうメンタルクリニック 院長
丹羽亮平
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