自傷〜多動〜抜毛・爪むしりの対応策
自傷〜多動〜抜毛・爪むしりの対応策
爪かみ、爪むしり、抜毛など、不適切な集中反復行動について過去のブログで記載しましたが、
「集中反復行動症」に典型的なもの・・・爪かみ、爪むしり、抜毛、かさぶたをはがす、頬の内側を噛む
「多動」に典型的なもの・・・貧乏ゆすり、離席を繰り返す、手が髪や顔を触るなど落ち着きない言動
「自傷」がより強いもの・・・リストカット、全身の刺青やピアス、過食嘔吐、性的逸脱行動
これらの症状は、相互関係があり、状況により症状が重なったり移行することが多いと思いです。
(ある行動を辞めようとすると、他の行動がでてしまう)
不安やストレス時に症状は悪化しやすいですし、夜間のみ症状が出る方もよくいらっしゃいます(眠気にて脱抑制的になりやすい)。
治療は主に、抗うつ薬にて不安へのアプローチか、ADHDがベースにある方ならADHD治療にて多動の改善が有効と考えますが、著効するとは言えないです。
*患者さんから伺った対応策についていくつか紹介します。
身体にとってより安全で適応的な反復刺激があるとよいと考えます。
・ガム咬み
勉強、TV・スマホをみる時などの安静時に髪・顔を触る、爪咬み、など多動・反復行動の出る方で、ガムを嚙むことで症状が解消された方が何人かいらっしゃいます。
(しかし、嚙みすぎて顎関節の痛みを訴える方もいたのでご注意ください)
・体があえて動く椅子
患者さんに教えてもらいましたが、面白いですね。
体幹を鍛える効果もあるそうですが、ゆらゆらしながら仕事をすると、他の抜毛などの手悪さが減ったそうです。
・発散できる活動
継続的な運動習慣は多動行動や不安•抑うつの改善を認めます。
また、カラオケする、友人と楽しい時間を過ごす、 など精神的に発散できる活動があると、上記症状の改善は期待できます。
他にも良いアイディアがあれば教えて下さい!!
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平
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