自閉性スペクトラム障害(ASD)や境界性パーソナリティ障害(BPD)にADHDが合併していたら、ADHD症状が改善されるだけでかなり楽になる可能性はある、名古屋の児童精神科医が解説
自閉性スペクトラム障害(ASD)や境界性パーソナリティ障害(BPD)にADHDが合併していたら、ADHD症状が改善されるだけでかなり楽になる可能性はある、名古屋の児童精神科医が解説
こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、自閉性スペクトラム障害(ASD)や境界性パーソナリティ障害(BPD)にADHDが合併していたら、ADHD症状が改善されるだけでかなり楽になる可能性はある、について解説します。
ASDやBPDにADHDが合併する可能性は割と統計学的にも高いです。
さらにADHDの診断基準を満たすちょっと手間くらいの人をいれたら、かなりの数になるでしょう。
多くの方が対人関係での問題が起こる可能性がある症状として、いらいら、衝動性、というものがあります。
ホントはそんなつもりじゃなかったのに、いらいらして喧嘩になったり、衝動性をコントロールできる関係を壊してしまうこと、結構あると思います。
対人関係がうまくいかないと、仕事でも、プライベートでも、問題がおき、ストレスの原因となります。
もしそのいらいらや、衝動性の原因にADHDが少なからずかかわっていたら、それは治療で改善する可能性があります。
ADHDの内服は、自分にあっているものをみるければ、かなり効果を発揮しますし、一日中効果をだせるものから、8時間程度だけ効果を発揮するものまで、分かれており、その人の状態に合わせて使い分けることができます。
副作用も、他の薬と比較すると、コントロール可能なものが多いです。
ASDやBPDと診断され、基本的に症状は変わらない、もしくは治療にかなりの時間がかかると言われていたとしても、ADHD部分は見つかれば短期間で改善することができます。
診断とは一度つくと、その他の疾患を再度鑑別しようとはなかなかなりません。
いらいら、衝動、で困っていてなかなか改善しない方がいたら、当院に一度ご相談ください。
ADHD診断がつくか、つかないか、はっきりするだけでも違うと思います。
医療法人永朋会 和光医院
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