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自然な眠りの睡眠剤 ロゼレムかベルソムラか?

自然な眠りの睡眠剤 ロゼレムかベルソムラか?



眠りに関するお悩みで来院され、睡眠剤を処方する際に、





「自然な眠り」 「依存性が低いこと」



を希望される患者さんがまずはほとんどです。









その際、



脳内の睡眠・覚醒リズムに作用して自然な形で眠気を誘発するお薬を選びます。

(最近では、睡眠薬ではこれらの処方がほとんどです。)





・脳のメラトニンの効果を増強し、睡眠・覚醒リズムを整えて眠りに促す



→ロゼレム(ラメルテオン)、メラトベル(メラトニン)







・脳の覚醒状態を活性化させるオレキシンの作用をブロックして眠りを促す



→オレキシン受容体拮抗薬:ベルソムラ(スボレキサント)・デエビゴ(レンボレキサント)





これらが選択肢として挙がります。









 この中で、メラトベル(メラトニン)は小児患者に対する神経発達症に伴う過覚醒のみでの適応が認められているため、成人患者への処方は基本的にできません。









では、残りの↓



ベルソムラ(スボレキサント)

デエビゴ(レンボレキサント)

ロゼレム(ラメルテオン)



を比較することについて、







1番効果がマイルドなものはどれか?

と聞かれたら、効果の種類にも様々なものがありますが、ロゼレム(ラメルテオン)となります。









ロゼレム(ラメルテオン)について



 依存性が非常に少なく、自然な眠りを強める薬です。

 そのため、従来の睡眠剤からイメージされるような「内服したら30分~1時間くらいでストンと寝られる」ようなお薬ではありません。





 人によっては、10~14日ほど内服を継続することで徐々に睡眠が改善します。

 



 また、ロゼレム(ラメルテオン)の効果適応は不眠症の入眠困難の改善と添付文書上記載がありますが、熟眠感を改善すること、早朝覚醒・中途覚醒への効果が期待されます。



 (診療経験上、入眠にも効果はありますし、はじめて睡眠剤を使う方にはちょうど良いと言われることが多い。)





一方で、副作用というと、

日中の眠気と頭痛が頻度は多くないですが指摘されます。






名駅さこうメンタルクリニック

院長 丹羽亮平

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