不安は、それをキープする時間を作らないと、不安耐性は高くなってこない、名古屋の児童精神科医が解説
不安は、それをキープする時間を作らないと、不安耐性は高くなってこない、名古屋の児童精神科医が解説
こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、不安は、それをキープする時間を作らないと、不安耐性は高くなってこない、について解説します。
不安とは漠然としたもので、それを意識、認識することができないと、それが不安から生じているものだということすらわかりません。
例えば、なんとなく落ち着かない、そわそわする、汗をかく、のどが渇く、動機がする、息苦しい、吐き気がする、腹が痛い、頭痛がする、居心地が悪い、帰りたい、などなど、なんでもいいですが、体の中に不安がたまってくると、いろんな形で外に放出されます
人によっては、不安が高まってくると、いらいらして、それをいらいらとして他人にぶつけることで、自分の不安を解消しようとするパターンになっている方もいます。
いらいらしないようにするのではなく、不安がベースにあるせいで、それをいらいらとして解消している、ということを認識することができると、違う形で不安を扱うことができるようになります。
そして、そもそもその前に、自分の中の漠然としたもやもやが「不安」というものなんだと、名前をつけてあげることが重要です。
不安というものだと名前がつき、ふわっとでもいいのでイメージできるようになると、不安はキープすることができるようになります。
そしてその不安を認識しつつ、自分の中でキープし続けることで、不安耐性は強くなっていきます。
ほんとに、筋トレとかと同じで、心の筋トレも可能です。負荷がかかったぶんだけ、超回復します。
もちろんあまりに不安の量が多く、自分だけでは持ちきれないときは主治医やセラピストに一部を渡したり、抗不安薬で一時的ですがその総量を減らしたりしながら、自分のペースでトレーニングしていくことが可能です。
感情とは目に見えないものですが、それをどこまでイメージし、自分なりにそれらに形をつけていけるかが非常に重要なのです。
これは症状があるないかかわらず、誰によっても意味のあるトレーニングです。
もちろん私にとっても日々それは行っているものです。
心とは目に見えないものです。しかしトレーニングにより見えないものを見る力は少しずつですがついていきます。
このような目的でのカウンセリングも可能です。
何かお困りのことがあれば、ぜひ当院へご相談ください。
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