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不眠をどう治療するかは、状況次第でだいぶ異なる、名古屋の児童精神科医が解説

不眠をどう治療するかは、状況次第でだいぶ異なる、名古屋の児童精神科医が解説

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。

今回は、不眠をどう治療するかは、状況次第でだいぶ異なる、について解説します。


不眠を主訴に退院される方は、大人でも、子どもでも、結構います。

寝つきが悪い、途中でおきる、眠りが浅い、悪夢ばかりみる、朝起きれない、寝ているのに日中眠くなる、などなど

結構たくさんあります

睡眠障害単独という方は、ほとんど見かけません。

いちばん多いのは日中ストレスがかかっており、不眠になる方。

ストレス原因は取り除けないことが多いので、このパターンの治療はケースバイケース。

大人の場合は、睡眠不足になると日中にも影響するので、ストレス要因は変わりないけど、とりあえず内服を使って寝れるようにするパターン。しかしこれは一時的に薬を使うと思っていないと、内服をやめるタイミングを失います。
寝る薬は、どれでも、依存と耐性の問題はありますし、気が付かない程度のこともありますが、昼間に多少影響が残っていることもあります。それに長期的な使用が脳にどのような影響を与えるかはわかっていない部分もあります。
そのことと、寝れないことの負担を天秤にかけて、メリットが上回っていると本人が判断できたら内服は使います。もちろん使ってみないと効果も分からないので、試しに使ってから考えることが多いです。

原発性の不眠という診断がほんとにつくなら、その治療は普通にやる。

児童精神科で多いのは、ASDやADHDがベースにあると、睡眠の問題が併存することがあります。
特にADHDは日中に集中できないことが多く、睡眠発作的なことが多かったりすると、夜寝れず、さらに悪循環ということも多いです。

過覚醒が夜になってもおさまらないタイプの子も多いです。

この場合はADHDの治療をすることで、自然によるの睡眠も改善していきます。

内服は使う時はしっかりとうまく使うことが重要。

内的な問題がベースにあったとしても、それをカウンセリングでひも解いていくには時間がかかるかもしれません。
その間に不眠で体調崩すくらいなら、たまには内服を使ってもいいかもしれません。

不眠、ありがちな主訴ですが、多くのパターンがありますので注意が必要です。

医療法人永朋会 和光医院
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