精神科領域で、漢方薬もうまく使った方がいい、名古屋の児童精神科医が解説
精神科領域で、漢方薬もうまく使った方がいい、名古屋の児童精神科医が解説
こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、精神科領域で、漢方薬もうまく使った方がいい、について解説します。
うつ病でない人に抗うつ薬は効果がないだけでなく、副作用の方が強くでるのであまり意味がないんですが、うつ症状はあるが、うつ病の診断はつかない程度の人に抗うつ薬が処方されているのをよく見かけます。
他に治療の手段がないから、なのかなとは思いますが、効果より副作用の方が大きい治療をしていても意味がないどころか、状態はトータルで悪くなります。
精神科薬はそのような薬ばかりです。
本当に診断がつく人に使っても、効果がない、副作用の方が強い、ことは頻繁におこります。
そんな中、漢方は効果も強くないですが、リスクも少ないので、場合によってはおすすめです。
もちろんみんなに効果があるわけではないので、デメリットよりメリットの方が大きかった人が続ければいいと思います。
例えば、
どの漢方を選べばいいか?
✅ ストレスによる気分の落ち込み → 半夏厚朴湯、加味逍遙散
✅ 強い不安や緊張感 → 柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯
✅ イライラ・怒りっぽさ → 抑肝散
✅ 寝つきが悪い不眠 → 酸棗仁湯
✅ ストレスで眠れない → 加味帰脾湯、天王補心丹
✅ パニック発作や動悸 → 桂枝加竜骨牡蛎湯、柴胡加竜骨牡蛎湯
代表的なところですが、これ以外にもたくさん漢方はあります。
精神疾患の診断がつかない程度であれば、漢方も一つの治療選択肢になると思います。
精神科薬を使わない治療としては、その他は、TMSやエクソソームなどもあります。
ぜひ覚えておいてください。
医療法人永朋会 和光医院
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