ASDやADHDに対し、TMS治療は効果を発揮するか？名古屋の児童精神科医が解説

こんにちは、名古屋市千種区　児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会　和光医院、加藤晃司です。

今回は、ASDやADHDに対し、TMS治療は効果を発揮するか？について解説します。

ASD（自閉スペクトラム症）やADHD（注意欠如・多動症）に対し、TMS治療は効果を発揮するか？

✅ TMS（経頭蓋磁気刺激）治療は、ASD（自閉スペクトラム症）やADHD（注意欠如・多動症）の症状の一部に対して有効である可能性がある。
✅ 特に、ADHDの注意力・衝動性、ASDの社会的認知や感情制御の改善に関する研究が進められている。
✅ しかし、効果には個人差があり、確立された標準治療ではなく、補助療法としての位置づけ。

1. TMS（経頭蓋磁気刺激）治療とは？
TMS（Transcranial Magnetic Stimulation）は、磁気パルスを使って脳の特定の領域を刺激し、神経の活動を調整する非侵襲的な治療法。