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臨床情報「サプリメントの選び方」

心に響くものが与える治療効果は当然高いですが、できればストレスに強い心も作りたいと願っています。ストレスの度にしんどい思いをしないようにできるだけ心の栄養を大切にしたいので私はいつも栄養指導に力を入れています。



栄養指導で一番大切なのは言うまでもなくなく食事です。私もこのブログで何度か糖質制限の必要性についてお伝えしてきました。

現代人のほとんどは糖質過多の食生活です。これが精神面に与える影響は大きいのでまず糖質制限はほとんどの方で必要と伝えています。

次に大切なのは必要な栄養をしっかり取れているか把握する事です。

肉は食べてます。野菜も食べてます。バランスには気を付けています。でも何となく体の調子が思わしくない。精神的に優れないかたは多いです。栄養解析は今の自分の身体の状態、こころの状態を把握するのにものすごく参考になります。

そして栄養補給。現代の食事では必要な栄養素を食事だけで補う事はかなり至難の技といっても過言ではないでしょう。

せっかく糖質制限をしても、必要な栄養が入ってこなければただの食事制限です。これでは逆に体の調子を悪くしてしまいます。

必要な栄養を食事で補いきれないからこそサプリが必要と考えます。もっと言えば、食事だけで必要な栄養素を取れている保証はないし、足りていないことが栄養解析でわかるからこそ解析の意味があるのです。



さて、そこで本題のサプリの選び方です。

サプリメントも世の中にはたくさん溢れているので、何からどういう基準で選んだら良いか、ほとんどの方が知らないのが現状です。

とはいえ、どんなサプリが良くてどんなサプリが良くないのかの真相は特定機関への利害に当たってしまうといけないので、さすがにブログ上では書けません。隠すつもりもないのですがそういう理由で書けないので、知りたい方は個人的にお伝えしますのでお越し下さい。

そこで一般的なサプリの選び方をお伝えします。まず、サプリは医薬品ではないという事を知っておいて下さい。ビタミン剤や鉄剤など、医療機関で処方できるものは全て医薬品です。ですので、まず根本的に違います。医薬品の場合は体内に吸収されてから効果を発揮し体外に排泄されるまでの流れが調べられていますので、一定の病気に対して一定の効果が認められなければ医薬品認定されません。しかし、同時に副作用も付いてきます。しかし、サプリメントについてはあくまでも日本の場合は食品の扱いなのでそこまで厳密に規定されていないのが現状です。ですので、サプリメントの選び方がわからない場合は医薬品の方がまだ安全な場合もありますが、上記のように特定の疾患でないと効果が無い可能性と副作用の可能性がある事、また自然化合物ではなく、薬であり、化学合成物である点を認識しておいてください。

オーソモレキュラーでいう栄養補給は当然ですが、食事の延長の栄養素の補給ですので、どれだけ自然に近い形で摂取できるかが大事です。でないと体は良くなりません。

腸内細菌は賢くて、自分にとって大切なものと人工物で化学的に作られたものを見分ける力があります。ですが、現代の食生活で乱れてしまった腸内環境によって、毒物や化学合成物も吸収してしまう腸では栄養の吸収も利用も病気のなりやすさも変わってしまいます。

それが現代にアレルギー、アトピー、花粉症などが頻発している理由です。



自然に近い形のサプリ、もっといえば自然の植物や果物などをそのまま使っているサプリが一番いいと言うことです。要するに食べ物を固めただけのサプリが体にとって一番いいものになります。

ですので、サプリを選ぶ場合は製造過程、要するにどんな原材料を使っていて、どのような工程を経て製造されているか、そしてその過程をしっかり公表していることが大事になります。

よくビタミンは〇〇mg入っています、とか、何種類の野菜を使っていますなどという広告を目にしますが、果たして天然成分ですか?製造工程は明らかですか?

一つ基準を挙げるとすれば、米国のcGMP(日本のGMPでは無いです!)をクリアしているかが基準になります。



当院では栄養解析を実施しておりますので、健康状態、精神状態の把握と改善にお役立てください。


記事作成:医療法人永朋会 和光メンタルクリニック大阪中津
院長 白岩恭一