臨床情報 「自分に合った情報入力の行い方。ビジョントレーニングについて」
半年前には予想だにしなかったコロナ禍に見舞われた状況が続きますが、僕自身のプラベートにおけるトピックとして「朗読アプリ」を携帯に取り込んだことがあります。
車移動が増えたことや(最近は控えているのですが)ウォーキングを先月行っていた際に、楽しみの一つとして小説の朗読を聴くことにしました。
もともと視覚からの情報よりも聴覚からの情報入力に向いていることを自覚していたため、耳から入ってくる文章が非常に心地よく頭に入る感覚があります。なかなか本を読む時間が確保できないこともあり、とても自分に合った素晴らしいサービスだと思います。
僕が利用しているのは『オーディオブック』ですが、
月額料金や利用可能な本の種類の違いにより、Amazonオーディオブックも人気のようです。
僕は耳からの情報入力の優位さを意識しておりますが、
やはり人それぞれ少なからず、視覚からの情報認識の優位な方、聴覚からの情報認識の優位な方、と得手不得手があります。
この情報認識のクセが極端な際には、『学習障害』といったカテゴリーに入る可能性(漢字が認識できない、黒板の読み取りに時間がかかり板書ができない、など)もありますが、誰でも多かれ少なかれあるものなのです。
視覚情報の苦手さは、場合によっては日常生活や学校生活、仕事のミスが多いなど就労についても支障をきたすこともありますが、従来、薬物療法等の具体的な治療アプローチができない分野でした。
当院ではこの視覚情報認識の能力を高めるリハビリテーションとして、昨年ビジョントレーニングを導入いたしました。
ご興味のある方は医師や受付のものにお声がけください。
以下が以前に記載したビジョントレーニングの説明記事になります。
『視覚機能とは。目でみる能力とは。』
https://meiekisakomentalclinic.com/blog/902/
『ビジョントレーニングを行ったうつ病患者の例』
https://meiekisakomentalclinic.com/blog/916/
名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平