臨床情報 「バーチャルリアリティをつかった会話力の練習〜具体的な場面〜」
バーチャルリアリティをつかった会話力の練習〜具体的な場面〜
当院で、近日中に導入予定のバーチャルリアリティ(VR)を使った会話トレーニングの説明です。
先日も、患者さんから会社の就職面接で緊張してうまくいかない、というご相談がありました。(非常に良くあるご相談のひとつです。)
この患者さんは、自閉スペクトラム症(発達障害)にて通院されており、
・すでに所属している就労支援以降所でも対人交流や面接のトレーニングは行っている
・面接時の冷や汗や震えをともなう強い緊張に対して、軽い抗不安薬の頓服の処方を行っている
という背景があります。
見知ったスタッフさんとの面接練習では緊張感がわかないこと、また、場面を具体的に想像することの難しさを感じられるようでした。
こういった際に、リアリティを伴った場面でトレーニングを行えるVRの活用はいかがでしょうか?
(emouのHPからの抜粋)
目の前の画面や音声にて、現実感のある場面を設定できます。
トレーニングはVRを行うだけではなく、画面を心理士と共有し、場面に対してどのような振る舞いであったかを、心理士と復習をすることになります。
・他にも、以下のような場面の例があります。
実際にVR治療が導入されましたら、様子をまた報告しますね
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平