臨床情報 「『発達障害サバイバルガイド』が面白い」
『発達障害サバイバルガイド』が面白い
「発達障害サバイバルガイド」が面白いです!
「ガイド」というだけあり、そもそも非常に具体的な方法が豊富に書かれており有益性がたかいです。
また、エビデンスや論文の情報をもとに構築した内容ではなく、
筆者自身が経験し悩んだことを、思考過程と共に解決法が書かれており、「人間味のある解決手段」であることが響くところだと感じました。
例えば、「規則正しい生活」が精神状態や認知機能などの脳機能に極めて大事であり、「規則正しい生活」を送ることを患者さんに促すのですが、
どうやっても起きられない。
という起床困難への対応は、診療でも実際に可能な指導は難しいものです。
→こちらの本では、「起きる」という抽象的な概念を「数歩歩いてお茶をのむ」など具体的な行動ですり替えるという対策などが記載して有ります。(他にもいろいろウィットに富んだ提案があります。)
また、寝る前にスマホが手放すことができず寝付けない状況に対し、スマホを「強制終了」する個人的なアイテムが記載されています。
こういった「実際に人がやっている対策方法」は悩んでいる方にとって何より知りたい情報なのではないでしょうか。
具体的なアイテムは個人個人のジャストフィットがあり、マイナーチェンジが必要かもしれませんが、豊かな発想力は参考になります。
「発達障害」の方に限らず、誰しもが読むことで納得するライフハックがあるのではないかと思います。
発達障害、ADHD、学習障害などクリニックブログのまとめです下矢印
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名駅さこうメンタルクリニック
丹羽亮平