臨床情報 「強迫性障害と感覚過敏」
強迫性障害と感覚過敏
コロナ禍で強迫症状の悪化を認める方が昨年から増えています。特に不潔恐怖に伴う清潔強迫に多くの方が悩まれております。
強迫行動にてよく認める症状は以下になります。
「手を洗っても清潔になった感じがせず、何度も洗ってしまう(清潔強迫)」
「鍵をかけたか不安になり何度も確認する(確認強迫)」
診察の経験による自分の私見になりますが、強迫症状を認めるかたには、感覚過敏・鈍磨を伴う方が多いと考えます。
感覚過敏・鈍磨とは、痛みに鈍感・敏感(服の着心地にこだわる。など)、音に敏感(人ごみのざわざわが苦手、など)、視覚過敏(明るい光が苦手、など)等の感覚の敏感さや鈍感さを認め、それに伴い自律神経失調や精神の不調につながる方が多いです。
これらは、感覚情報(感覚神経)の入力の障害といえますが、
「洗っても洗った感じが得られない」という強迫症状の感覚も、感覚情報のにつながるのではないかと考えます。
感覚過敏・鈍磨の延長としての強迫性障害と捉えると、新たなる治療介入ができる余地がありそうです。
*強迫性障害に関するブログをまとめています下矢印
コロナ禍と強迫性障害 〜自閉スペクトラム症・ADHDとの関連|名古屋駅 心療内科 名古屋市西区 名駅さこうメンタルクリニック 女医
名古屋市「名駅さこうメンタルクリニック」は、栄生駅徒歩1分。心療内科・精神科・児童精神科を診療。女医も在籍。うつ病・発達障害(ADHD)・お子様の不登校等、専門医と心理カウンセラーが治療・サポートします。小さなお悩みでもご相談ください。名駅さこうメンタルクリニックのクリニックブログページです。
リンク
meiekisakomentalclinic.com
難治性うつ病の複雑な背景、要因。〜TMS治療の提案〜|名古屋駅 心療内科 名古屋市西区 名駅さこうメンタルクリニック 女医
名古屋市「名駅さこうメンタルクリニック」は、栄生駅徒歩1分。心療内科・精神科・児童精神科を診療。女医も在籍。うつ病・発達障害(ADHD)・お子様の不登校等、専門医と心理カウンセラーが治療・サポートします。小さなお悩みでもご相談ください。名駅さこうメンタルクリニックのクリニックブログページです。
リンク
meiekisakomentalclinic.com
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平