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臨床情報 「花粉症の季節 覚せい剤原料を含む抗アレルギー薬。鼻づまりによく効く。」

花粉症の季節 覚せい剤原料を含む抗アレルギー薬。鼻づまりによく効く。

 1月末になると、毎年花粉症のことが徐々に気になってきます。

 現在のコロナ禍では、咳や鼻汁などの風邪症状にみなさんセンシティブになっていらっしゃるので、今年も外出時はこういった症状をしっかり抑えたいものです。



昨年記載したブログです↓

心療内科の花粉対策
心療内科の花粉対策についての解説です。
リンク
meiekisakomentalclinic.com



 僕は、眠気がなく鼻汁を抑える効果の強いものがよいので、小青竜湯をよく使いますが、

特に症状のキツイときは、昨年からディレグラをレパートリーに入れました。



ディレグラについて、

ディレグラは鼻づまりによく効きますが、特記すべきことは、原材料の一つがプソイドエフェドリンであることです。

プソイドエフェドリンは覚せい剤原料となるものですが、微量にふくまれます。

そのため交感神経刺激作用にて末梢血管を収縮させて鼻づまりを改善するのですね。

(やはり依存性を心配されて、長期連用を避けるように指導されております。)







ちなみに、覚せい剤原料と説明すると驚かれる方が多いと思います、

「プソイドエフェドリン」や「エフェドリン」を微量ながら含む風邪薬は実は非常に多いのです。

みなさんも飲んだことはあるのではないのでしょうか。

「プソイドエフェドリン エフェドリン」について良かったら検索してみてください。





ディレグラは眠気がすくなく鼻づまりへの効果の強い抗アレルギー薬のため、花粉症でお悩みの受験生の方にも良いと思います。



ちなみに、

覚せい剤の原料であるという説明をしても、抗アレルギー薬のディレグラは患者さんに受け入れられやすいのですが、、

同様にADHD薬の中枢神経刺激薬であるコンサータは有効性が高くとも、患者さんやそのご家族に受け入れがたいものがあります。

効果の強さが違いますし、やはり精神科薬だからでしょうか。



なんにしても、内服薬は慎重に使う必要があることは事実です。





名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平