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臨床情報 「IQ(知能)はトレーニングにてあがるのか? コグトレ」

IQ(知能)はトレーニングにてあがるのか? コグトレ

診察の中でしばしば質問されることですが、


「IQ(≒知能)はトレーニングにて上がるのか?」



ということです。



(IQは心理検査にて計られる結果であり、「いわゆる知能」を表す万能の数値ではありません。

 むろん、個人の能力を知る一つの材料ではありますし、診断の補助になることはありますが、個人の能力を全て表すことはできません。

 しかし、数値化されているので、能力を知る目安として便利だと思います。

 今回は、IQ≒知能 として文章を書いています。)



⇨YES


 伸ばしたい能力に合ったトレーニングを継続的に行うと、必ず能力はのびます。

 脳神経の可塑性の話にはなりますが(詳しくは下記のブログ)、継続的に負荷を加えることで、能力は向上します。



子供の脳機能の向上の方法②
前回に引き続き、子供の脳機能の向上の方法いついて執筆しています。
リンク
meiekisakomentalclinic.com



大人でも脳機能の改善はできること
今回のテーマは、大人でも脳機能の改善はできることです。
リンク
meiekisakomentalclinic.com



 では、なぜIQ(≒知能)は生来のものであり、上がらないと思われているか? というと、



①能力に合ったトレーニングを継続的に行うことが難しい点

②能力が向上しても実感に乏しい点

が理由に挙げられます。




 たとえば、脳障害にて右片麻痺(右手が使えなくなる状態)の患者さんは、右手のトレーニングを行うと機能の回復が予想されると思いますが、

  ・右手のトレーニングを行うことの意義が理解しやすい。

  ・「徐々に手が動くようになる」「重いものだんだん持てるようになる」などの目に見えた成果があるため、リハビリのモチベーションが保ちやすい。

 という点で、高度脳機能の改善(知的能力をあげるなど)に比べて、トレーニングが行いやすく改善がされやすいと思います。


 コグトレは具体的かつ実践的でオススメです。



関連書籍 | JACOGT(一般社団法人日本COG-TR学会)
コグトレ
リンク
cog-tr.net



名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平