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臨床情報 「抗コリン作用をもつ薬剤をしらずに副作用している状況」

抗コリン作用をもつ薬剤をしらずに副作用している状況


先日の診察に初老の患者さんが、寝付けないことについて睡眠剤が欲しい、というご相談でみえました。



これまでとくに大病はしたことがなく、不眠以外は、活発に日常生活を送られているご様子でした。



念のため、お薬手帳を見せていただいたところ、



他院処方薬にて、

  ・花粉症にアレグラ  ・睡眠剤としてレンドルミン



他に、市販薬として「風邪っぽい」症状に対してのPL錠、過去には、寝つきの改善にドリエル を内服していらっしゃいました。





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他の患者さんの例では、



小児患者さんの学校への行き渋りがお悩みの方です。

毎日常用しているわけではないですが、以下の薬が同時期に内服されておりました。



ストレスに伴う腹痛や下痢に、ブスコパン(市販薬)を屯用

じんましんにポララミン小児用 屯用

風邪症状時に、PL顆粒小児用











 これらのお薬はどれも手に入りやすいものであり、服用している方は多いと思います。

 また、1剤では危険性が高いと認識される薬ではありません。しかし、これらは共通して『抗コリン作用』を伴います。



 抗コリン作用

消化器症状  口渇(それに伴う、虫歯、誤嚥性肺炎)、便秘、便秘、消化管運動抑制によるイレウスなど
中枢神経系症状  頭痛、めまい、せん妄、認知機能低下、認知症のリスク
その他の症状   不整脈、排尿障害(それに伴う尿路感染症)、眼圧上昇、視野のぼやけ(それに伴う転倒)


 抗コリン作用を副作用にもつ薬は、実は非常に多いです。

 1剤1剤は大きな作用はなくとも、知らずに多剤を服用し、抗コリン作用が累積して副作用が発生する可能性は少なくありません。





 医師に市販薬を含めて、内服しているお薬があればすべてお伝えください。

 以下のお薬は抗コリン作用がある可能があります。

 

抗消化性潰瘍薬(胃痛薬や下痢止め)、吸入気管支拡張薬、抗パーキンソン薬、抗ヒスタミン薬、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗不整脈薬、過活動膀胱治療薬、







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名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平