臨床情報 「光覚過敏の対処法の例」
光覚過敏の対処法の例
感覚過敏そのもので受診される方はあまりいらっしゃいませんが、
うつ、パニック障害、不安障害、不登校、発達障害、 ADHDなど、さまざまな疾患で来院される患者さんが、感覚過敏を認めるケースは多いものです。
例えば、パニック障害で来院された方が、
嗅覚過敏や聴音過敏がもともとあり、人ごみのザワザワ感や匂いが苦手で、電車にてパニックを起こすケース
などです。
感覚過敏をお持ちの方は暑くなる夏の季節に苦手さを感じる方が少なくありません。
・暑さそのものへの苦手さ
・汗などのムッとする匂いが増すこと
・汗で服がべたつくこと
・太陽光の眩しさ など
この中で今回は光過敏への簡単な対処法をいくつか書きます。
丸レッド光過敏について
・光の眩しさの苦手な方は、まずサングラス、遮光メガネ(学校でも使用できるくらい、ほぼ無色のものもあります。)を勧めます。
・そのうえで、光を遮る工夫を可能なかぎり行うことを勧めます。
帽子やフードの使用、カーテンの使用など、
電車やバスでは目を瞑る。
・光刺激を弱めることが可能なら調節してください。
蛍光灯ではなくて、間接照明を使う。
パソコン・スマホの輝度を下げる
・屋内屋外とも白い紙の反射が辛いという方に、文章を読む際は色付き下敷きを重ねて、書く際は色付きノートの使用を勧めます。
名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平