臨床情報 「ギフテッドへの誤解 治療の可能性を」
ギフテッドへの誤解 治療の可能性を
最近、以前に比べると「ギフテッド」についての報道が増えて、「ギフテッド」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
「ギフテッド」の言葉が広がり、世間的な関心が増して得られる支援が増えることは非常に良いことだと思っております。
しかし、「ギフテッド」について様々なメディアにて扱われる際に気になることがあります。
「不登校や対人交流などで悩まれたお子さんが、調べた結果、ギフテッドと判明した。」
というエピソードがギフテッドのテーマでは多いことです。
ギフテッドの方には発達特性をお持ちの方は少なくありませんが、
不登校や対人交流の原因が「ギフテッド」である、という理解は少々誤解を招くのではないかと不安視しております。
「ギフテッド」の明確な定義はありませんが、知能が特別高く、特定の分野に高い関心や能力を持っていることです。
みなさん様々な個性があるように、ギフテッドの方のスペクトラムも幅広いです!
しかし、大きくギフテッドをふたつのタイプに分けられます。
・優秀かつ社会適応性がよく、社会において大きな困りごとがなく過ごされている方。(東大王とかに出られている方のイメージです。)
・2 E(twice-exceptional:二重に特別な/二重の特別支援を要する)の方。つまり、優秀さとお困りに繋がる発達特性を両方を持つ方です。
上記のようなメディアにて取り扱われるケースは2Eの方が多いのではないでしょうか。
ギフテッド=2Eの方
と考えることは、誤っています。
その点の問題点は、
・対人交流の苦手さや不登校の原因となっている症状(じっとしていられない・退屈なものへの向き合いにくさなど、ADHDの特性や、感覚過敏など発達特性)には医療的治療にて改善しうるものがありますが、「ギフテッド」という言葉にマスクされて治療を逃す可能性があること
・社会適応性が良いギフテッドの方が、「ギフテッド」と気付かれずにギフテッド支援を逃す可能性があること
・ギフテッドの適した支援への理解
等が懸念されます。
ギフテッドとしての、得意な能力は伸ばしていける支援や環境があることと同時に、
2Eとして、発達特性に伴う苦手さもお待ちの方は、必要に応じて治療対応を検討することもおすすめします。
2Eについて〜発達障害、ADHDなどの方の個性を活かす〜
当院での活動がYOUTUBEにて見られます↓
BS11にて放送された「スーパードクター」にて当院が紹介されました。|名古屋駅 心療内科 名古屋市西区 名駅さこうメンタルクリニック 女医
名古屋市「名駅さこうメンタルクリニック」は、栄生駅徒歩1分。心療内科・精神科・児童精神科を診療。女医も在籍。うつ病・発達障害(ADHD)・お子様の不登校等、専門医と心理カウンセラーが治療・サポートします。小さなお悩みでもご相談ください。名駅さこうメンタルクリニックのBS11にて放送された「スーパードクター」にて当院が紹介されました。ページです。
リンク
meiekisakomentalclinic.com
名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平