臨床情報 「スマホ育児 ポスター「メディアから子どもを守りましょう」」
スマホ育児 ポスター「メディアから子どもを守りましょう」
先日、患者さんのお母さまから話題になっているというネットニュースを見せてもらいました。
↓のポスター「メディアから子供を守りましょう」のスマホ育児をおこなったバージョンの将来の様子が本当か?、と物議を醸しているとのニュースです。
Futureに記載される問題行動が、宿題に向きあえない、注意散漫といった、「不注意エピソード」があえて書かれてます。
つまり、
「親がスマホに依存することで、子供への愛着形成が不十分になったり、
子供そのものが幼少期からスマホに依存することによって、不注意などの問題行動が将来おこりうる。」
という提唱だと思われます。
この提唱そのものは、あながち間違っておりませんが、わかりやすくするために極端に歪曲化された表現が批判をまねているのだと思っています。
自身も、スマホや動画、ゲームの子供への影響(衝動性の悪化、不登校の引き金になりうるなど)を考えると、これらのデジタルデバイスの子供の使用は基本的に反対派なのですが、簡単には反対と言い難いものがあります。
というのは、子供からスマホ、動画、ゲームの使用を禁止したとして、その時間をどのように埋めるのか?という最適な返答がないからです。
例えば、子供の時間つぶしとして以下のようにデジタルデバイスを使用することがあると思います。
・電車の中で騒ぐと周囲に迷惑になるので、スマホを渡している。
・仕事からの帰宅後に家事が忙しい時に子供にゲームでひとりあそびをしてもらう。
こういった状況に対し、デジタルデバイスを禁止するならばどうすればいいのか? といわれると、
代替案がないから解決しないのです。
漫画や読書などの静かな一人遊びができる子ならいいですが、全員がそうではないです。
核家族化で家庭内の育児人員が少ないことや、共働きで親が家庭内でも忙しいことなどが、スマホ育児の背景の一つです。
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名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平