臨床情報 「冬季うつ病 ~寒さよりも明るさ~」
冬季うつ病 ~寒さよりも明るさ~
寒い日が続きますね。
最近の天候状況は、寒暖差や気圧の変化で体調が左右される方にとって、つらいのではないかと思っていたのですが、
意外に1月以降、安定されている方が多いように感じます。
皆さんに伺うと、
「11~12月は朝が暗くて動けなかった。気分が落ち込んだ。でも、最近は明るくなって動けるようになった。」
とのお話が多いです。
寒さよりも、日照時間が伸びたことの方が、体調やメンタル面に関係しているようです。
冬季うつ病とまではいかなくても、日照時間の短さで不調になる方は多いのだと思います。
*セロトニンについて
神経伝達物質のセロトニンの機能が不十分だと、うつ病になりますが、
セロトニンは日光を浴びることで分泌が促されます。
冬季には日照時間が減少するためにセロトニン減少に伴ううつ症状、不安症状
また、セロトニン減少に伴うメラトニン不足により、睡眠リズムの乱れ、不眠症状も認めやすくなります。(季節性情動障害 冬季うつ病など)。
*睡眠剤としてのメラトニンについての内容です 下矢印
メラトベル 眠りの苦手なお子さんへの睡眠薬
名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平