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臨床情報 「メラトベルとロゼレムの違い」

メラトベルとロゼレムの違い



上記のブログの続きになります。





 メラトベルもロゼレムも睡眠剤の中では、比較的安全なものとして認識していますが、

意外な注意点があります。





 

 併用禁忌の抗うつ薬に、フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)があるのです。





 フルボキサミンは抗うつ薬の中のSSRIのジャンルのものです。

 最近では、抗うつ薬としてレクサプロ、トリンテリックスが、『うつ病・うつ状態』には選択肢として挙がりやすいと感じていますが、

『不安症状・強迫性症状』については、フルボキサミンがやはりよく使います。



 また、フルボキサミンは小児の強迫性症状にも適応があることが特筆すべき点です。



 

 フルボキサミンはけっこうよく使います。



 そのため、ロゼレム・メラトベルとの併用を気を付けています。









* ロゼレム・メラトベルとフルボキサミンとの併用禁忌の理由は以下です。



 ロゼレム・メラトニンの主要代謝酵素(CYP1A2及びCYP2C19)をフルボキサミンが強力に阻害し、ロゼレム・メラトベルの血中濃度が上昇し、睡眠作用が強くがあるため出る可能性があるからです。
















名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平