臨床情報 「歯痛とストレス ある患者さんのケース」
歯痛とストレス ある患者さんのケース
以前に通院されていた患者さんのエピソードですが、
「ストレスが悪化したら歯痛が出やすい患者さん」がいらっしゃいました。
定期的な継続通院は希望されなくて、
「ストレスが悪化して歯痛が出たら、抑うつや不安が悪化するサインと感じて来院され、抗不安薬にて対処する」
という通院パターンでした。
ストレスで歯痛が出る原因は、もともと歯周病や虫歯のある方が、ストレスに伴い抵抗力が低下し、慢性炎症が悪化することで痛みが出ることが多いです。
患者さんとしては、そのことをなんとなく理解しつつも、「ストレスが改善したら痛みが引く」と思っているため歯科受診は希望されずに経過しました。
ある日、歯のかぶせ物が外れたことで歯科受診にいったところ、意外に歯周病も虫歯もありませんでした。
患者さんも認識されておらず、僕自身も認識不足だったのですが、
ストレス時の歯ぎしりで長年、歯痛に悩まれていたそうです。
歯ぎしりの症状は、こちらも敢えて伺わないと気が付かないことが多いのですが、
歯周病、肩こり、偏頭痛、睡眠時無呼吸の状態など様々な全身症状に繋がりやすいです。
心当たりのある方は、ぜひおっしゃってください。
名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平
2月8日 15:09
2023年2月9日
加藤晃司
加藤晃司
幼児教育にてIQ(知能指数)は上がるのか?
過去の記事の続きになるものです。
IQは変化するのか?
上記のブログにも記載しましたが、
IQの変化について、以下のように認識しています。
「これまでと大きく変わらない生活を送っていたら知的能力(IQ)は基本的に変わらない。
しかし、継続的な生活上の変化(連日、長時間の認知機能に作用する状況に変化)があればIQは上がることがよくあります。
では、「お稽古や幼児教育などの働きかけにて、IQの向上はあるのか?」 とよく聞かれるのですが、
それに対し、
「繰り返し、毎日、ある程度の時間をこれまで以上に認知機能活動を行うならば、向上するかもしれません」
と回答します。
そのため、
週一回くらい、幼児幼児教育に通うだけではおそらくIQ向上への効果はないと思います。
自宅にても、毎日時間をかけて習った内容を繰り返し復習したり、読書時間を飛躍的に伸ばすと、IQ向上は期待できるのかもしれません。(明言できませんが、)
ちなみに、知育学習におけるトレーニング教材などに、IQ試験内容に似通った問題があることをたまに見かけます。
つまりその教材を行うと、IQ試験の同系問題のスコアは上がることになると思うのですが、心理検査としての妥当性に欠くことになるため、検査としての意味がなくなってしまいます。
IQについては過去のブログでも書いていますので、こちらもご参考にしてください。
知能は遺伝率80%なので、勉強の努力の意味はないのか? (meiekisakomentalclinic.com)
知能は遺伝率80%なので、勉強の努力の意味はないのか? (meiekisakomentalclinic.com)
名駅さこうメンタルクリニック
院長 丹羽亮平