相手の立場になって考える
相手の立場になって考える
プライベートでもビジネスでも、「相手の立場になってものを考える」、というのは非常に重要です。
これができないと、相手を不快にさせてしまったり、怒らせてしまったり、悲しませてしまったり、喜んでもらえなかったり、商品がなかなか売れなかったり、商談が成立しなかったり、相手に気に入ってもらえなかったり、と大小なんだかうまくいかないなと、思うことが続くのではないでしょうか。
さらに相手の立場に立てなければ、うまくいかないことを相手のせい、周りのせい、世間のせい、と自分以外の誰か、何かのせいにしてしまうことすら起きてしまうかもしれません。
そうするとその人はなんでうまくいかないことが多いのか、気が付くことができずに毎日が過ぎていきます。
相手の立場に立ってものを考えるのが、もともと苦手な人がいるかもしれません。
ですが、相手だったらどう思うか、と考えることを癖付けしないと、このような能力を伸ばすことはできません。
そして相手の情報が不足していたらその相手になりきることができませんから、相手の方を知るための見えない努力も必要です。知識や情報が必要なのです。
それを獲得すること自体にも意味があるわけです。情報、知識、経験は自分の中に確実に蓄積していくからです。
これはプライベートだけではなく、仕事でも役に立ちます。
会社に所属している以上、会社に自分がいることでの付加価値を与えることができなければ、その組織の中で評価されることはありません。
例えばあなたが新人社員だったとして、何をするべきなのかは、自分よりも1つか2つ上のポジションの人だったら自分にどう行動してもらいたいと思っているか、と考えるととるべき行動が明確になるかもしれません。一番いいのは、その会社のトップだったらどう考えるか、と想像することだと思います。
営業先へのプレゼンを行う場合にも、どうやったら自社のサービス、商品の良さが伝わるか考えてしまいますが、自分が相手の会社の担当者だったらどう考えるか、と視点を変えることで、新しいプランが思いつくかもしれません。
油断していると自分だったらと、自己に意識が向いてしまうものです。
しかも思考とは伝染するものです。自分が相手の立場になって考えると徹底していると、相手からも同じようにしてくれることがでてくるはずです。
他者配慮は言葉だけみると古臭くみえますが、個の時代とかいわれている今だからこそ、それができるだけで差別化要因にもなります。
他者配慮が過ぎる、はうつの一つの要因と言われていますが、調子くずせるまでそれをやりとおせるのは、私はすごいことだと思っていました。
それは弱さではないと思います。
忙しい毎日で、なんだかうまくいかないなと思うことが多い時は、ちょっと一呼吸おいて、こんなようなことを考えれるのも自分を変えるきっかけになることもあるかなと思います。
医療法人永朋会
加藤 晃司