使えるものは、なんでもつかって、よくなればいい
使えるものは、なんでもつかって、よくなればいい
この病気なので、標準治療はこれとこれです。
病名つかないので、エビデンスのある治療方法はない、ということになります。
医学的にはあっているのですが、とはいっても困っていることがあるんです、となるはずです。
内科や外科でも同じようなことはあると思いますが、精神科だと特にこうなること多いんじゃないかと思います。
診断名がつくかどうか、確かに大事なことです。
まずはそこから、というのはそのとおりでしょう。
ですが診断つかないからやれることはない、この病名に対してはこの治療のみが有効性がある、でおわるのはつらい。
例えば、薬だけでなくて、心理療法、栄養療法、運動療法、TMS、その他もろもろ、いってしまえば怪しいものまで、本人がいいと思うのなら、なにやってでもとくにかく元気になることが大事だと思います。
意味のないことってないと思うんですよね、やったことないことをやったり、あったことない人にあったり、すべてはその人にとって0ということはないはずです。
調子を悪くすることがなければ、会わなかった人、いかなった場所、知らなかった知識・経験、たくさんあるはずです。
このタイミングで自分の調子が悪くなったことには意味があるんじゃないか、ほんとにそうなのかどうかは誰にも分かりませんが、でも後でそう思えるくらいジタバタした方が後悔しないんじゃないかと、自分は思います。
色んな人をみてきて、自分自身も色んな体験をして、やっぱりそう思います。
何か一つのことに期待すぎるのもだめです。視野が狭くなりすぎますし、リスク分散できていないと思います。それに一つだけにすがる方が、ちょっと楽すぎるんじゃないかとも思います。
逆に病院というのも意見の中の一つに過ぎない、と思います。うまく使いこなしていただきたいと思っています。
医療法人永朋会 理事長
加藤晃司