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小中学校の通常クラス生徒の8.8%が教育的支援が必要

小中学校の通常クラス生徒の8.8%が教育的支援が必要

 少子化が進む中で、小学校、中学校とも特別支援教室に在籍する生徒数が近年増加傾向であることや、

学校における支援の必要な生徒数が増えていることはデータ上明らかです。



(R2~3特別支援教育に関する調査 文部省 )



(通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査 文部省 )



 上記の二つ目の資料より、

「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒は、

小中学校では8.8%、高校では2.2%。小中学校では35人学級であれば3人程度いることになる。」

おもに発達障害、ADHD、学習障害を有すると指摘されています。

 





 増加の理由として、以下の見解もありました。





『増加の理由を特定することは困難であるが、通常の学級の担任を含む 教師や保護者の特別支援教育に関する理解が進み、今まで見過ごされてきた困難のある子供たちに より目を向けるようになったことが一つの理由として考えられる。

 そのほか、子供たちの生活習慣や 取り巻く環境の変化により、普段から1日1時間以上テレビゲームをする児童生徒数の割合が増加 傾向にあることや新聞を読んでいる児童生徒数の割合が減少傾向にあることなど言葉や文字に触れる機会が減少していること、インターネットやスマートフォンが身近になったことなど対面での会話が減少傾向にあることや体験活動の減少などの影響も可能性として考えられる。』



( 上記の理由については、個人的には、

 ゲーム・スマホ依存に伴い不登校→児童精神科に受診して発達障害・ADHDなどの診断、という解釈は納得がいきますが、

ゲーム・スマホの利用に伴う会話の減少や文字に触れる機会の減少に伴う学習への困難さはわかりかねます。)







 支援の必要な生徒数の増加は衝撃的なものがあります。

「支援が必要であるが対策がなされなかった児童が、近年、支援を受けることができるようになった。」

というポジティブな解釈も可能ですが、やはり、「学校生活に不具合をきたし、支援の必要な児童数が増している」ことが事実のようです。





 こうなると、支援が必要な生徒を1割(支援級+通常級の支援の必要な生徒さん)も生み出してしまう教育の枠組みに原因があるのではないかと考えてしまいます。





 

 様々な理由(ASD、ADHD、学業への難しさ、対人トラブル、ゲーム・スマホへの依存)で中学校を不登校になられた方が、高校・高専から通学可能になるケースをよく見かけます。



 ・高等専修学校など、学業を主体としない専門性の高い学校を進学の有力な選択肢として入れること 



 ・学業を主体とする従来の学校であれば、習熟度別に分けること



が非常に有効だと思います。



 習熟度別の学習は小学校の早期から行う方が無論良いですし、

専門的な技術教育の選択肢も、勉強の不向きなお子さんにはもっと早くから選ぶことができたらいいと思います。







〇発達障害、ADHDが増えていることについて


















名駅さこうメンタルクリニック

丹羽亮平