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感覚過敏の治療について

感覚過敏の治療について


感覚の過敏さ、どの感覚でもいいのですが、そういうもので生活上支障がある方、外来に結構こられていました。

なんらかの発達障害の症状の一つとしてでていることもあれば、それ単独ででていることもあります。

その中でも、音の過敏さ、視覚の過敏さ、については、症状の出方にもよるとは思いますが、一部治療で改善したケースありました。
特に、雑音が気になる、不必要な音も聞こえてしまい会議に集中できない、見たいもの以外の視覚情報が一緒に入ってきてしまい気が散る、

みたいな状態の方は、感覚の同時処理の苦手さがその原因になっている場合、ADHD症状の一部として出現している可能性あります。
その場合、ADHD治療によってこれらの感覚の不調が修正されることがあります。


本人は物心ついてからずっと自分は自分なので、このあたりの感覚的なものについては、他人と比較することができません。
多くの方が、みんなもこんなものだと思っていた、と話します。

多くの方が学生の時はなんとなくやりすごしてきて、社会人になって困ることが増えたり、まわりと比較することで自分の感覚が一般的ではないのかもしれないと気がついたり、他人から指摘されて気が付いたり、というのが最初のきっかけとなっているように思います。

しかし気が付いたとしても、それをなんとなするために精神科にいこうと、とはなかなかならないので、このあたりは難しいところです。

しかし治療によりこのあたりの感覚が改善すると、会議やディスカッション、商談、など複数人で多くの情報処理をしながら、ことを進めないといけないことが多い仕事という場面において、かなりやりやすくなる可能性あります。

これまでは自分の努力不足や、気合がたりていない、と思っていたり、他人にそのように指摘されていたことが、そういうものではないんだなと思うだけでも、肩の荷がおりる感覚もでるかもしれません。

医療法人永朋会 理事長
加藤晃司
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