アットドクター

児童精神科医・精神科医・臨床心理士・管理栄養士が
心の悩みに答えるQ&Aサイト

  • 医師・臨床心理士・管理栄養士一覧
  • お問い合わせ
  • よくあるご質問

自己肯定感をあげるには

自己肯定感をあげるには


自己評価がかなり低くなった状態で来院される方、結構多いです。

しかも0歳以降の養育者との関係の中で、長年少しずつ自己評価を低くしてきた結果として今があるわけで、それを急に改善することはできなせん。

悪くなっていったのと同じペースでしか、自我機能というのは回復していかないものです
焦りますが、焦ってはいけません

そして大きな成功体験はいりません。
小さな、ほんとに些細な成功体験をつみかさねていくことが重要です

自己評価が下がっている方は、日常の、学校、会社、家庭、のなかでの自分がもたらしているプラスの現象に対して目が向けられていないことが多いです。
このくらいではまだまだ足りない、役にたっていないと、と油断するとすぐにそう考えてしまいます。

養育者から適切に評価されてこなかった方は、他者からほめられなれていません、自分で自分をほめることも苦手です。
むしろ迷惑をかけないようにするにはどうしたらいいか、と考えてしまいます

認知のゆがみを修正するには、ほんとに長い時間がかかります。
それにちょっと修正されても、すぐに過去にひっぱられてしまうものです。

小さな成功体験を、そうであると認識するには、他人の助けが必要です。
誰かにモニターしてもらわないと、自分を評価することが最初は難しいでしょう。

そういう目的で病院に通っている方は結構います。

難しいのは診断基準上での疾患がつかないけど、このような状態におちいっている人はかなりいると思います。


医療法人永朋会 理事長
加藤 晃司
医療法人永朋会はこちら