自我機能がダメージを受けると、、
自我機能がダメージを受けると、、
統合失調症の中核症状は、と聞かれたら
「自我漏洩症状」ということになります。
自我が漏れる、症状
分かりにくいですし、目に見えるわけではないですが、こういう症状が実際にはあります
本人が自覚できるかどうかは、ケースバイケースです。
自分と他人をわける壁、自我境界、があると想定してください。
そういうものがあったと仮定して考えると分かりやすいです。
その壁に穴があくと、他人の思考や感情が自分の中にはいってきたり、逆に自分の考えや感情が外にもれていく、という感覚を覚えることになります。
自我という自分の精神体本体に対する防御壁に穴があくわけですから、かなり不安、緊張は強くなるはずです。外敵からの精神攻撃をもろにくらってしまいます。
常に漠然とした不安、恐怖におそわれている、状態になります。
ですので、対面すると、この漠然とした緊張があることが分かります。
他人からの思考・感情が入ってくるわけですから、おのずと他者との距離は離れぎみとなります。怖いですからね。
その状態が数か月、数年、と続けば、日々緊張状態ですから、自我機能も弱ってきます。元気がない、状態になります。
それを陰性症状と呼んだりもしています。
この感覚は、本人にぴったりとつっついているので、本人はそれを切り離して考えることが難しい状態になります。
なんらかの症状かもしれないと、思いつきにくいということです。
統合失調症以外の病気でも、一時的に病態が悪くなるとこのような症状がでることがあります。
漠然とした不安と緊張
これがキーワードとなります。
医療法人永朋会 理事長
加藤晃司
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